※残念ながら4月28日に惜しまれつつも閉業いたしました。
JR高円寺駅から早稲田通りを抜け大和中央通り沿いにある民生食堂天平さんのやってきた。
戦後昭和23年頃から親の代からこの地に店を開き
今は二代目のご主人と看板猫できりもりしている。
そんなお店です。
外はぼろぼろでもはや佇まいとかの域を超えてます。なかなか入りにくいくらいの外観です。
しかし中は落ち着くくらい整理されています。
ちゃんと下調べしていなかったのですが猫がいました。猫はコタツの前で静かに寝ていました。
ここの名札には
チャーハンではなくやきめしと書いてありました。
たしかに出されたそれも
チャーハンとは違う感じはします。
昔ながらの美味しい味です。
テレビから流れる
悲しい酒を聴きながら😭
この寒さには染みる一杯でした。
気になってしばらく猫を眺めていました。
ご主人のはなしによると
ここ数日はご飯が食べられなくて水だけで過ごしているそうです。この守神ももうそんなに長くはないとのこと。座っていてもよろよろとしています…
かなり心配になりましたがそっとしておきました。
店内禁煙の意味がなんとなくわかりました。
素敵なイラストが時計の下にかかっていました。
かなり地元民からも愛されてきたお店なんだなと思いました。
その後、この区間が整理される看板を見て思いました。
大和中央通りは気になる店がいくつかあったのですがどこもやっていませんでした。
しかもこの通りはやたらとコインパーキングがあり昔はもっとお店があったけど区画整理のため出払ってとりあえず資産運用と言う甘い言葉に騙された人たちが溢れた結果なのかなと感じました。
唯一やっていたこの民生食堂天平。ひょっとしたらこの日はたまたま営業していただけかもしれません。
都心に限らずですが区画整理や開発エリアに残された古き良きお店はこの先もどんどん減っていきます。この地で続けたいと思う飲食店もたくさんあるはずですがそれが東京砂漠という事なのでしょう。
天平さんの話に戻りますが…
ご主人にとって、猫はこのお店を唯一続けていく理由になるのかなと、なんとなく思いました。なので猫の命もそう長くないとなるとご主人の進退にも影響してくるのかな。そう考えると切ないです。
尊い命を守るためにひたむきに営業し続けるそのたくましさはなかなか真似できたものじゃありません。
高齢化でお年寄りが増えていますが今もなお頑張っている方はたくさんいるんだなと。それを拝見できただけでももう少し僕もがんばろうかな。って気になれるんだと思う。
お会計時に少し立ち話をさせていただきました。とても親切なご主人でした。
年内にもう一度行ってみたいと思います。
それまでにまだ猫も生きていることを願っています。